特別企画 & Aクラス

特別企画「作曲家 リチャード・ロジャースを知る」後編「ハーモニー(伴奏)」(2019/7/20)

主に現代音楽の分野でご活躍中の作曲家、佐原詩音氏をゲストにお迎えしての対談クラス、後編。

 『王様と私』英国カンパニー来日を記念して、作曲家リチャード・ロジャースの作風について、いつものように、楽譜や専門用語を(ほぼ)封印しつつ、演奏と語りでご紹介しました。

 後編では、ハーモニー(伴奏)というタイトルで、メロディと不可分な関係にありながら、そもそもが専門的なためになかなか解説される機会の少ない、

◆ハーモニーは音楽の流れを構成している◆

ことについて、ロジャースの主な5作品から注目すべきナンバーを取り出し、解説しました。

 

この企画では、二人の作曲家が過去の作曲家(ロジャース)を読む、というスタイルを活かし、「もしも私が書いたなら」というテーマで、前後編合わせて5曲の新作を披露しました。これは、佐原氏、大部それぞれが、ロジャスーの研究成果として、

・ドレミの歌「琉球風」(佐原)

・ドレミの歌「スティーヴン・ソンドハイム風」(大部)

・シャル・ウィ・ダンス?「日本トレンディドラマ風」(佐原)

・シャル・ウィ・ダンス?「アンドリュー・ロイド=ウェッバー風」

そして、2週間の総まとめとして、大部による

・「美女と野獣」(メインテーマ)リチャード・ロジャース風

 

をそれぞれ演奏しました。この「もしも作曲」コーナーは大変ご好評を頂きました。今後も何らかの形で続けていけたらと思います。

 

大変挑戦的な試みではありましたが、受講生の皆様から熱いコメントを頂戴し、またゲストの佐原さんからも新たな視点を与えていただき、有意義な2週間となりました。ありがとうございました。

受講生の声

特別企画「作曲家 リチャード・ロジャースを知る」前編「メロディ」(2019/7/13)

Bクラスでは「作品」を中心に、作曲家の思考回路を辿っていますが、今回初めて、ひとりの作曲家を起点に、その人が手がけた複数の作品を並べて、共通点や、作曲家としての作風に迫る、という試みを行いました。

 

『王様と私』英国カンパニー来日を記念して、『王様と私』はじめ『サウンドオブミュージック』『オクラホマ!』『回転木馬』『南太平洋』を作曲したリチャード・ロジャースの、「メロディの美しさ」について、ゲストに作曲家の佐原詩音さんをお迎えし、

◆二人の作曲家の対談◆

という形式でお届けしました。

 

なぜ彼のメロディは耳に残るのか。ミュージカルの歴史における、言葉と音楽の不可分な関係のはじまり。メインとなるメロディ(サビ)とそれ以外のメロディ(Aメロやブリッジ)の見分け方とは?(ロジャースに限らず)など、質疑応答も含めて、

【作曲家の思考回路を逆読みする】通常のスタイルからあえて離れ、

【作曲家(佐原氏と大部)が各々の思考回路と重ねて順読みする】

一歩踏み込んだ内容となりました。

 

受講生の声

Aクラス 第1回無料開催 (2018/9/2)

・『レ・ミゼラブル』より「オンマイオウン」

および『ミス・サイゴン』より「我が心の夢」を題材に、「曲の構成」「和声の特徴」「原語であるフランス語の読解」「1ナンバー対1ミュージカルの関係」の4点を中心にディスカッションを行いました。

・今後、Aクラスは、現在進行形でミュージカルの舞台に出演されている「出演者コース」と、各養成所の生徒さんや学生さんなどを対象とする「アカデミーコース」に分けて、それぞれ課題曲・課題作品を決めて定期的にディスカッションのクラスを開催していく予定です。

受講生の声